9.十二人の使徒達

初代教会においては言うまでもなく、イエスから選ばれた十二人の使徒達は中心的な役割を持っていました。ユダヤ人は十二の部族によってできた民族で、神の民であると自覚していました。しかしイエスがお創りになった新しい神の民は、民族に基づいたものでなく、神の心に従って生きている人が属していると教えたので、その新しい神の民の土台として象徴的に十二人の使徒が選ばれたのです。彼らの使命は、イエスの教えを伝え、信者を指導し、イエスの復活の証人であることでした。彼らの使命は、聖霊降臨の時から現実的なものとなったのです。
十二人のリストの中で、ペトロはいつも最初に書かれていました。その十二人の名前は、マタイ、マルコ、ルカ福音書に書いてあります。ただルカ福音書にはタダイの代わりにユダが書いてありますが、おそらく同じ人物でしょう。マタイ福音書によりますと、使徒達のリストは次のようになっています。
“十二使徒の名は次の通りである。
まずペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコブとタダイ、熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。”
(マタイ10.2~4)