8.神について

率直に言えば、キリスト教の唯一の創造主である神を表すために、神という言葉は大変誤解しやすい言葉だと思います。例えば日本では、八百万(やおよろず)の神があります。その考え方は多神教に近いので、キリスト教の考え方と随分違います。仏教では神という思想がありません。日本の文化は仏教と神道に基づいているので、フランシスコ・ザビエルの時代から、キリスト教的な神の観念を表すための適切な言葉がなかったのです。今でもありません。そこで迷いながらも長い間“天主”という言葉を使いましたが、第二次世界大戦の後からどんどん“神”を使う様になりました。しかし最初に言ったように、神というとキリスト信者の思う神と、神道の方が思う神とは全然違います。
神は不可解な方で、完全に理解することができませんが、聖書によりますと特に次の四つの特徴があげられます。つまり神は、唯一であり、創造主であり、全能で、私達を愛して下さる方です。ユダヤ教もイスラム教も同じ神を信じていますが、彼らは神が人間になったことをどうしても認められませんので、同じ一神教であっても大きな違いがあります。