6月「醜い穴」

人間は社会的な動物と言われています。ひとりで生きるために命を受けたのではないと思いますし、ひとりで生きようとしてもできません。幸せも不幸も他人と一緒です。私たちは世界または国の一員であり、家庭、職場、学校などの一員でもあります。また、教会という共同体のメンバーでもあります。その事実を表している次の物語を読んだので、皆さんに紹介します。

ある人が自分の共同体に対して不満があり、色々な矛盾や足りないところばかりを見ていました。そして次第に皆から離れていき、文句を言いながら自分のことだけを考えるようになりました。

ある夜、夢の中に素晴らしい宮殿が現れ、ひとつの声が聞こえてきました。「これは神の家です。」ところがある部屋の壁に穴を見つけました。それによって全体の壁の美しさが損なわれ、見苦しく感じられたのです。この穴は何だろうか?とつぶやくと、「これはあなたの仕業です。あなたが共同体から離れた結果なのです。」と声が聞こえました。神がその人からしてもらいたかったことをしなかったので、神の家にこんなに格好の悪い穴が出来てしまったのです。

彼は目が覚めてから、あの格好の悪い穴を直すために、もう一度他の人たちとともに協力しようと決心しました。

皆さん、自分たちの存在している様々な共同体に、快く協力していますか?

聖霊の力が私たちをますますよくして下さるように、それぞれの置かれた場所で与えられた役割を通して、神の国の発展の為に頑張りましょう。

マリオ・バラーロ神父