6月「未来から来た人」

新しい教皇様が選ばれる時、いつも初めのうち皆はよい事ばかり言っているのですが、  しばらく経ってから具体的な指導をなさると、だんだん批判する人たちが増えてくるのです。

イエス様はエルザレムに入場なさった時、皆から歓迎されましたが、数日経ったら十字架につけられてしまいました。歴代の教皇様達も大抵似ているような体験をなさったでしょう。

素朴で謙虚さと温かい心を持っている教皇フランシスコは、今の教会が改革すべきところのいくつかができるような気がします。この2か月の間、ちょっとした言葉や態度で、大きな希望を与えて下さったからです。現代教会はもっと素朴になり、謙虚さと温かい姿勢を表す必要があるのですが、教皇フランシスコはそれを実現するのには適当な方ではないかと思います。

注目すべきもう一つの事は、教皇が選ばれた時、教皇としてよりも“ローマ司教“としてご自分を紹介しました。カトリックでないキリスト教の世界では、その姿勢がとても評価されて、今後のエキュメニカル運動に大きな影響をもたらすのではないかと思います。

カトリック教会においてもバチカン公会議の時、教皇は司教様達と共に教会の運営を宣言されましたが、それはあまり進んでいない現実があります。教皇フランシスコの発言を見ますとそれを実現する意欲が十分あるようですので、その点でも進むでしょう。また貧しい人に対しての働きや、女性が教会の方針に従うだけでなくその方針を決める時にもっと発言力を持つように、心をかけていらっしゃるようです。

その意味でこの教皇はきっと全教会によい影響を与えて下さると信じています。選ばれた時“世界の果てから来た”とおっしゃったのですが、私から見れば、“未来から来た”教皇だといえるのではないかと思います。

ただ彼を支えるべきなのは、神様、その次は全世界のカトリック信者なので、私達も教皇の精神と方針に合わせるように頑張っていきましょう。

マリオ・バラーロ神父