5.神の国とは?(2013年5月)

三つの福音書には、イエス様が神の国についてお話になりますが、マタイの福音書だけに”天の国”と書かれています。それは律法学者の習慣に倣って、尊敬の為に””の国という言葉は、神がこの世の主であって、苦しい問題の多い世の中から不正とみじめさを取り除くために、いつか救って下さる方が来られるであろうという信仰の要約でもあったのです。

しかし時代の変化に伴い、純粋でない形を取るに至ったのです。それでこの言葉を聞いた途端、武器を手に取る者もいて、愛国心の覚醒、神の支配する王国の意味するものとなってしまったのです。

又他の人の考えでは、天の力を動かさせ、新しい世界を生み出す神の干渉と思われていたのです。彼らの叙述は黙示録的なものでありました。どちらの考え方も預言者の言った比喩をあまりにも物質的に文字通りに解釈したことになってしまっていたのです。預言者がはっきり言っていないのにそれが一定の形をとってしまい、国家主義的、または黙示的なものになっていたのです。どちらにしても、この言葉はユダヤ人の心に響いたのです。しかし、福音書に書かれている神の国の意味は、”神の王権”又は”神の支配”のもとで神の心に従って生きることです。

悔い改めなさい。神の国が近づいた」という言葉で、イエス様は公生活をお始めになったのです