5.マリア (1)

昨年旧約聖書において4人の人物(アブラハム、モーゼ、ダビデ、洗礼者ヨハネ)を簡単に紹介したので、今年は新約聖書におけるイエスの周りにいた人物のことについて、一言申し上げたいと思います。
イエスの周りにいらした方と言えば、言うまでもなく、まずイエスのお母さんであるマリアのことでしょう。彼女が初めて聖書に登場するのは、ルカ福音書(1章26節~38節)の中です。
マリアは神の使いのメッセージを受けて、戸惑いながらも神の力によって一人の男の子のお母さんになることを、次の言葉をもって承知しました。“私は主のはしためです。おことばどおり、この身になりますように。”(ルカ1章38節)その出来事は一般の人にとって信じられないことで、神話としか受け止められていないのです。しかしそのお告げの中に答えがあります。
“神には、何一つおできにならないことはない”(ルカ1章37節)すべての創り主、全能である神を信じる人にとって、マリアに起こったことを聞いてもびくともしません。しかし自然以外のことは何もないと思う方は、当然それを信じないでしょう。つまり問題は、マリアは乙女でありながらイエスのお母さんであることではなく、神を信じているかどうかの問題でしょう。