5月「ペットに負けないように」

渋谷駅にある忠犬ハチ公の像のストーリーを皆さんご存知だと思います。ご主人に対するあの犬の愛情と忠実の美談が忘れられないように、わざわざ記念碑を作ったのだと思います。また先日あるアラブのたとえ話、教訓、美談などが書いてある本を読んだ時、そこに次の話が載っていました。

ある人は、自分の犬と一緒にある島に狩りに行って、毎朝その人はどんぶりに入っている牛乳を飲んでいました。しかしある朝、いつものように飲もうとしたら、犬は歯をむき出して吠え続けたので、どんぶりを取ることができませんでした。最初主人はやさしく黙らせようとしましたが、効果がなかったので今度は棒をもって犬を追い出そうとしたとき、犬は急に牛乳を全部飲んでしまいました。そのすぐ後、体がおかしくなって間もなく死んでしまったのです。マムシがその牛乳に入り、毒を残したことに気がついた犬は、ご主人を守るために自分が犠牲になったのです。

度々私達人間は、動物から学ぶべきことが多いような気がします。昔からもそう教えられていました。イソップ物語もそうだったし、聖書もそうでしょう。

例えばイザヤの預言者は次のように教えていました。「牛は飼い主を知り、ろばは主人の飼い葉桶を知っている。しかし、イスラエルはわたしを知らず、わたしの民はわたしを見分けない。」(イザヤ1.3) 又、エレミヤは「空を飛ぶこうのとりもその季節を知っている。山鳩もつばめも鶴も、渡るときを守る。しかし、わが民は主の定めを知ろうとしない。」(エレミヤ8.7)

認めがたいですが、時々動物はご主人と自然に対する忠実と愛着によって、私達人間が簡単に踏みつける愛と寛大さを教えてくれるのです。

自分の生活に、神に対しても人に対しても愛と忠実をどのくらい生かしているかを考えましょう。そして・・・ご自分のペットに負けないように・・・!

マリオ・バラーロ神父