5月 はじめまして

皆さん、この度片瀬教会に参りましたパスカーレ・ヴィンチェンツォと申します。どうぞよろしくお願いいたします。4月3日から、皆さんの「教会共同体」は、わたしの「教会共同体」になりましたので、皆さんとともに歩みたいと思います。皆さんとともに歩みたいのは、皆さんとともによりよい社会の建設に貢献するためです。

片瀬教会に赴任してから2週間もたたないうちに、4月15日の復活節第3主日に「堅信式」がありました。ラファエル梅村昌弘司教様が行われた「按手」と「聖香油の塗油」によって、22名の兄弟姉妹の上に「聖霊」が豊かに注がれました。こうして彼らは、すでに堅信の秘跡を受けたわたしたちとともに、主イエスの死と復活を証する者となったのです。主イエスの死と復活という「過越」の神秘のうちに、まさに神さまは愛そのものであるということが示されました。聖パウロは言います。「わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれている」(ローマ5・5)。神さまは先にわたしたちを愛してくださったので、わたしたちは聖霊に助けられて「すべての人」に寄り添い、「すべての人」を愛することができるようになります。

5月5日は「こどもの日」です。2017年に日本で生まれた日本人の子どもたちは、2年連続で100万人を割って、2016年より約3万6千人少ない94万1千人の見込みとなった、と厚生労働省が2017年12月22日に公表した人口動態統計の年間推計で分かりました。2017年に結婚した夫婦は2016年より約1万4千組減って60万7千組となりそうだ、というデータもあったのですが、ここで教会の告げ知らせる「福音」は、「愛といのちの福音」であるということを再確認する必要があります。小さないのちが一組の夫婦の愛から生まれるので、「愛」と「いのち」は密接に結ばれており、夫婦の「愛」は、本質的に「いのち」に向けられています。

教会共同体として、またわたしたち一人ひとりとしてできるのは、より一層一人でも多くの人に「愛といのちの福音」を告げ知らせ、証することではないかと思います。わたしたちの教会共同体が「愛といのちの福音」を告げ知らせ、証することは、まずわたしたちの住んでいる町のすべての家庭が、より一層「いのち」に自らの扉を開くことにつながります。「夫婦」にとって、「子ども」を産み育てることによって、父である神さまが行われた「創造」というすばらしい「わざ」と協力することになるし、またよりよい「社会の建設」に貢献することにもなります。そのために、「夫婦」とともに、最初の瞬間から母親の胎内にある「小さないのち」を大切にしましょう。聖霊は、今の社会が抱えているさまざまの問題にわたしたちの心の目を向けさせ、生きるためにどうしてもわたしたちの助けを必要とする「人々」、とくに子どもたちに寄り添う力を必ず与えてくださいます。確かに聖霊こそ片瀬教会で行われている「こども食堂」という活動を続ける「力」をも与えてくださるに違いありません。