4月 「キリルとフランシスコ」

皆さんはご存知かどうかわかりませんが、今年の2月12日にキューバで、モスクワの総主教キリルとローマ教皇フランシスコの歴史的な出会いが実現されました。東方教会と西ヨーロッパの教会は1054年に分裂してしまってからずっと互いに無視し合っていました。50年前、イスタンブールの総主教アテナゴラスと教皇パウロ6世から始まった友好関係はずっと続きましたが、人数的に一番多い信者(二億人位)を持っているモスクワの指導者とはなかなか会うことができなかったのです。しかしやっと教皇と会う決心をしたのは、その50年間の働きと祈りの結果だと思います。神学的な違いはまだ収まってはいませんが、今回は東方教会とカトリックが平和、正義、弱い立場にいる人の味方、人間の尊厳などについて“一つの声”で世界に向かって話されたのは、大変素晴らしい成果だと思います。
又フランシスコとキリルは、キリスト信者への迫害と弱い無防備な人に対する暴力をやめるように呼びかけました。現代、キリスト信者を迫害する人々は、教派で区別しないのが実情なので、キリスト信者は神学的にではなく“血”によって既に一致しているのです。きっと神は、色々な教派のキリスト信者が迫害に耐えられるように力を惜しまないでしょう。
初代教会の諺によりますと“殉教者の血は新しい信者の種”だと言われましたが、現代私たちは、“殉教者の血はキリスト信者の一致の種”だと言えるでしょう。