3.ダビデ

旧約時代のアブラハムとモーゼの他に目立つ偉大な人物と言えば、言うまでもなくダビデでしょう。彼はユダのベツレヘムで生まれて(紀元前1000年頃)、少年時代は羊飼いでしたが、そのうちイスラエルの王サウルに仕えることになり、ゴリアトとの戦いによって人気者になりました。サウルは嫉妬を感じ、彼を何回も殺そうとしたので、しばらくの間逃亡生活をすることになりました。やがてサウルは亡くなり、ダビデはユダヤ人の王になりました。その立場から色々な戦いを通して、イルラエルにいる他の民族を従わせ、国は完全にユダヤ人の支配のもとに置かれました。彼から造りだされた国は、後にソロモンという息子によってもっと豊かにされたのです。ダビデとソロモンの時代はユダヤ人の歴史の中で黄金時代と言われています。
ダビデは音楽がよくできたので色々な詩編を作ったのですが、たくさんの罪を犯してしまった人でもありました。しかし唯一の神に対する信仰をいつも忠実に守ったことは、彼の偉大さの冠だと思います。彼から造りだされた国は、孫の時代から分裂してしまいました。何百年にわたる分裂の後、ユダヤ人は他国人からずうっと支配されてしまいました。がっかりしたユダヤ人は、いつも預言者によってダビデの子孫はもう一度国を建て直すという希望を持ち続けていました。それを実現する方は救い主(ヘブライ語でメシア)と呼ばれたのです。イエス様は公生活が始まった時、その救い主のイメージを変えました。私たちキリスト信者は、イエス様こそ長い間待ち焦がれていた救い主イエスだと信じていますが、ユダヤ人は今でもダビデの子(子孫)である救い主を待っています。