3月 神が”ファースト”

今年の四旬節は三月から始まります。四旬節は悔い改める時期であり、信仰を深める特別な期間だと思います。最近教会では「まりあ食堂」をやっているのですが、そこに片瀬教会の信徒と共に地域の方も一生懸命にやっています。そこで“隣人を愛しなさい”ということをキリスト信者とそうでない方も実行しようとしているのは嬉しいことです。しかしイエスがおっしゃったのは、隣人だけでなく ‟心を尽くし、精神力を尽くし、力を尽くし、思いを尽くしてあなたの神である主を愛しなさい。 (ルカ10章27節) ” ということでした。
私がいつも心配しているのは、神に対する愛が私も信者もどのくらいあるかということです。人の心は神だけがご存知ですが、心の中にあるものは形をもって必ず現れてきます。カトリック信者が神に対する思いを表すのは、共同体として代表的なわざであるミサに与ることでしょう。この頃片瀬教会の皆様の中に、あまりにも簡単に日曜日のミサの務めを怠ることがあると思います。名簿上で900人以上の信者は、普通の日曜日のミサに250人足らずしか集まっていません。特に若い人の欠席が目立っています。もしこの記事を読む青年がいれば、自分のキリストに対する信頼と愛を深めるように頑張ってほしいのです。親も人生において神は‟ファースト”であると教えるように心からお願いしたいと思います。
どこまで親の責任か、本人の責任か、神父の責任か分かりませんが、こんな調子で行ったら日本の教会の未来は明るくないと思います。
私は片瀬教会に来てから15年になります。ちょうど今の小学生から大学生にキリストへの思いを伝える時期でしたが、キリストのことに心から燃える信者の青年を作れなかったことを悔しく思い、大変反省しております。どこがいけなかったのでしょうか。どうしたらよいかと度々考えてきましたが、未解決のままになっています。
でもあきらめてはいけません。親も青年も信者全体もその解決に向かって、一人ひとりがもっと神に対する愛を深めるように頑張っていただきたいと思います。今年の片瀬教会の目標について、委員会の皆さんに問いかけたところ、いくつかの意見が出てきました。その中であんがい具体性のある意見を特に二つ選び、今年の目標として勧めていきたいと思います。二つは互いにつながっていると思います。
一つは二年前、すでにその年の目標になったものです。つまり「温かい教会を作ろう」ということでした。例えばミサに与る時、知らない信者又は初めて教会にいらした方に話しかけるということでした。その目標を頭と心に入れたでしょうか。どのくらい実現されたでしょうか。ときどきよその教会からいらっしゃる信者さんは、皆さんのことを褒めてくれます。温かみのある教会として感じていらっしゃるようです。それは有難いことですが、実際問題として私にしてみればまだ多くの信者はミサに与っても知らない方をそのままにしておきます。神様にお話に来たのでそれでよいと思っていらっしゃるのでしょう。または教会が神の家族であると忘れているのでしょうか。ミサは最後の晩餐の記念であるので、同じ食卓を囲んでいる人が互いに無視することはおかしくないでしょうか。例えばマリオカフェや信徒会館にお茶の準備をするのは親睦の為ではないでしょうか。古い信者は親しくしている信者もいますが、新しい信者は他の信者と話す機会があまりありません。それで知り合いになるためにもう一つの勧めたいことがあります。それは聖書の分かち合いです。それを通してイエスともっと親しくなるだけではなく、その集まりに参加する人にも親しみを感じるようになるでしょう。すでに聖書講座がありますが、そのほかに毎月第三日曜日のミサ後、その日の聖書と説教について分かち合う集まりがあります。それも一つのチャンスではないかと思います。多くの方と親しくなるのは不可能ですが、話し相手がほしい人のためにはその環境と雰囲気を作ることが良いのではないかと思います。
今年こそこの二つの勧めを無にすることなく生かしておくように頑張っていきましょう。