29.マタイ、フィリッポ、バルトロマイ(ナタナエル)、タダイ(ユダ)、イスカリオテのユダ

十二人の使徒たちの紹介について、今回はまずマタイから始めます。
マタイ
マタイの名前は使徒たちのリストに出てきますが、その他では彼の回心はマタイの福音書(9.9~13)マルコ福音書(2.13~17)ルカ福音書(5.27~32)(マルコとルカではレビと呼ばれている)に出てきます。
福音書の作者と言われていますが、実際には作者は誰であるのか聖書学者たちは一致していません。マタイ福音書の大部分が書かれたのはキリスト信者であるユダヤ人から、そして西暦70年代に、つまりエルサレムの滅亡の後に書かれていると思われます。四つの福音書の中に一番ユダヤ的と言えるでしょう。マタイ福音書はマルコによる福音書の影響が大きいとみられています。
フィリッポ
ガリラヤのベトサイダの出身で直接にイエスから呼ばれました。彼はナタナエル(バルトロマイ)をイエスのところに連れてきました。またイエスがパンと魚を増やしたとき、イエスとちょっとした話をしました。ギリシャ人からイエスのところに連れて行くように頼まれ案内しました。またフィリッポはイエスに「御父を見せてください(ヨハネ14.8)」と願ったことが書かれています。彼の人生と働きについては何もわかりません。
バルトロマイ(ナタナエル)
彼についても少ししかわかりません。フィリッポの友達でしたが、イエスはバルトロマイに会った時「まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない。」(ヨハネ1.47)とおっしゃいました。言い伝えによりますと、シリアで皮剥ぎの刑で殉教したようです。
タダイ(ユダ)
彼の名前は使徒たちのリストに出ているだけです。ルカ福音書には使徒たちのリストの中でタダイの代わりにユダと書いてあります。ヨハネ福音書にはユダはイエスに、「主よ、私たちにはご自分を表そうとなさるのに、世にはそうなさらないのは、なぜでしょうか」(ヨハネ14.22)と言います。彼はアルメニアの最初のカトリコス(教会の長)でした。
イスカリオテのユダ
使徒たちのリストに書かれる時はいつも裏切り者と付け加えられます。彼が有名になったのは、30デナリオンでイエスを裏切ったこと、そののち後悔して自殺をしたことです。なぜ彼はイエスを裏切ったのか、いろいろな聖書学者は説明しようと試みましたが、確実なことは分かりません。ただ言えることは、イエスを裏切ったことよりも、ペトロのように自分の過ちを謙虚に認めてイエスのところに戻ることができなかったのが残念です。