28.アンドレ、ヨハネとヤコブ、ヤコブ

十二人の使徒たちの人物は昨年ペトロだけについて書きましたが、これから他の人についても一言申し上げたいと思います。初めにペトロの兄弟アンドレのことを紹介します。
アンドレ
アンドレはマタイ福音書(4章18~22)によりますとペトロと共に漁師の仕事をしていましたが、途中でイエスから呼ばれてついていきました。福音書には、弟子たちのリスト以外には2回しか彼のことは出ていません。一つはイエスがパンと魚を増やした時(ヨハネ6.5~8)、もう一つはあるギリシャ人がイエスに会いたがっていたので案内した時(ヨハネ12.22)です。昔からの言い伝えによりますと、現在のトルコとギリシャで宣教しましたが、最後にパトラッソという町で十字架につけられてしまいました。しかしその話は歴史的な根拠はありません。
ヨハネとヤコブ
この兄弟はペトロとアンドレと同じように漁師だったのですが、イエスの呼びかけによってイエスについて行ったのです。福音書にはたびたびイエスはペトロとその二人の兄弟を選んで、特別な出来事の証人にしました。例えばイエスの変容(マタイ17.1)、 イエスがペトロの姑を回復させたとき(マルコ1.29)、ヤイロの娘の蘇り(マルコ5.37)ゲッセマネにおけるイエスの祈り(マタイ26.37)等々です。彼らのあだ名は雷の子だったので、きっと二人とも物静かな性格ではなかったようです。
ヨハネは十二人の使徒達の中で一番長生きをして自然に亡くなった人です。またヨハネはエフェソに住んでマリア様の面倒をみてさしあげたでしょう。十二人の中で彼は一番若かったので、イエスから可愛がられたという話もあります。
ヤコブはエルサレムにおいてアグリッパ王から首を切られたのです(西暦40年代の初め)。
ヤコブ
このヤコブは前述のヤコブ(大ヤコブ)に対して小ヤコブと呼ばれ、アルファイの子でイエスの兄弟と言われていました。エルサレムにおける最初の教会の責任者でもあったのです。外国人はモーゼの律法を守るべきかという問題について話されたとき、彼は大事な働きをし、それによってパウロの宣教を支持しました (使徒行録15.13~23)。新約聖書に出てくるヤコブの手紙はこのヤコブが書いたものです。彼の死については何もわかっていません。