12月「偽りのないクリスマス」

1954年の待降節の時、マラパルテというイタリアの作家は、次のような厳しい言葉を書いていました。
「数日たてばキリストのご降誕です。その時人間は巨大な偽善的な心でその記念日を祝います。社会がキリストの精神から離れていることを何故訴える人はいないのでしょうか。政治家が格好いい言葉を言ったり、人々が平和と優しさの話をしたり、教会では荘厳な典礼を行ったりしていますが、それが見苦しい現実を隠そうとしていることを何故誰も訴えないのでしょうか。人々はもうキリスト信者ではありません。キリストは人の心の中にいなくなってしまいました。偽善は政治から社会生活、家庭と個人の心にまで浸透して、キリストを追い出したのです。・・・・・・」

この作家は回心したばかりだったので、情熱のあまりあの当時のイタリアの信者の生ぬるい信仰生活を見て、我慢できなかったのでした。彼の気持ちはよくわかります。しかしイエス様がお生まれになった時代も、人間はそれほど違っていなかったような気がします。神が人間になり、この世にお生まれになったのは、欲望、エゴ、傲慢、見栄に満ちた人間のためなのです!そのみっともない人間を救うためにおいでになったのです!イエス様は私達の弱さとみじめさをよくご存知ですが、私達を裁くためにいらしたのではなく、私達を救うためにいらしたのです!(ヨハネ3-16~17参照)ヨハネ福音書にはたしかに“ご自分の民のところに来たが、民が受け入れなかった。”と書いてありますが、そのすぐ後に“ご自分を受け入れた人はみな神の子となる資格を与えた”(ヨハネ1-12)と示されています。

皆さん、私達もイエス様を受け入れ、ご降誕を迎えるようにしましょう。そうすれば偽りのないメリークリスマスを互いにかわすことが出来るでしょう。