11月 パウロ6世教皇・ロメロ大司教の列聖を祝って

皆さん、10月14日、バチカン・サンピエトロ広場で、パウロ6世教皇をはじめ7人の列聖式が執り行われました。それぞれの国の霊的かつ社会的促進に貢献した新聖人たちは模範として各教会共同体に与えられたのです。日本カトリック社会司教委員会の呼びかけにこたえて、私たちも10月14日のパウロ6世教皇・ロメロ大司教の列聖をお祝いし、共同体でこう祈りました。「聖パウロ6世、聖オスカル・ロメロ大司教の取り次ぎによって、私たち教会共同体が現代社会の人々とともに正義と平和の実現のために力を尽くすことができますように」。

教会の伝統では、10月は「ロザリオの月」であり、また「宣教の月」でもあります。復活されたイエスさまは、父である神さまのみもとにお帰りになる直前に、「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ28・19)、とご自分の弟子たちに言われました。弟子たちはこのイエスさまの言葉を受けて、10日後にイエスさまが父である神さまのみもとから、父である神さまとともに送られた「聖霊」「神の力」に支えられ、導かれて、いたるところで、「福音の喜び」を告げ知らせ始めました。「福音の喜び」とは、神さまが私たち皆のお父さん、しかもやさしいお父さんであり、いつも私たち一人ひとりを大切にしてくださるし、決して私たちをお忘れにならないことです。これが、福音の喜びです。この福音の喜びは、私たちの心を造り変えるのです。「入信の秘跡」を受けたとき、福音の喜びを告げる使命が私たち一人ひとりに与えられました。今日、私たちが置かれている現実は非常に多様であり、つねに変化しています。しかし、福音の喜びを告げる使命はずっと残ります。

10月14日に列聖された、聖パウロ6世教皇と聖オスカル・ロメロ大司教の模範にならって、「時のしるしを見分け、福音を告げる使命を果たしましょう」。1963年に教皇に選出されたパウロ6世は、前任者である聖ヨハネ23世教皇の後を受け継ぎ、第二バチカン公会議を全うさせ、その理念に基づく教会刷新を勧めました。教会があるのは、人類社会に奉仕するためです。聖オスカル・ロメロ大司教は、「エル・サルバドルの殉教者」と呼ばれます。1977年にサン・サルバドルの大司教に任命された2年後、1979年にロメロ大司教はバチカンを訪問し、パウロ6世教皇に国内の殺人、拷問、拉致について詳細な報告書を出しました。1年後に殉教を迎えました。ロメロ大司教は、1980年3月23日、説教で軍隊に向かって「神の名において命じます。弾圧をやめなさい」と訴えました。翌日、ミサ中に暗殺されたのです。2015年2月3日、フランシスコ教皇様により「殉教者」であると宣言されました。ロメロ大司教は「正義」のために働き、いのちをささげました。パウロ6世教皇は、1967年に「正義と平和委員会」を教皇庁に設置して、全世界の司教協議会にも同じ趣旨の委員会を設けるように要請しました。「平和を欲するならば、正義のために働きなさい」(パウロ6世教皇)。