10月 青年に寄り添う教会

皆さん、10月3日から28日まで、「若者、信仰そして召命の識別」をテーマに、世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会がバチカンで開催されます。日本からは代表司教として、札幌教区長、勝谷太治司教様が参加されます。

今年6月19日に公表されたシノドス作業文書「討議要綱」では、再び今回のシノドスの特徴が浮き彫りにされています。今回のシノドスの特徴は何でしょうか。それは、けっして「青年」について話し合う「場」ではなく、「青年」の声に耳を傾ける「場」であるということです。シノドスの準備に青年たちも直接関わってもらおうと、シノドス事務局は、2017年6月14日、オンラインで「質問集」を公表しました。16歳から29歳までの青年たちの「生き方」や「姿勢」、「関心事」をより良く理解することが「目的」でした。5か国語(英語とスペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語)で、質問事項が発表されて、「宗教」または「宗教的信条」の有無にかかわらず、青年なら、誰でも回答を寄せることができました。質問に答えながら、最後まで進むと、直接教皇庁に送信できるようになっていたのです。「質問集」に対して10万人以上の青年たちから回答があった、とシノドス事務局長、ロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿はシノドス作業文書「討議要綱」の初めに書いています。

カトリック新聞 第4440号に掲載されましたように、今年6月19日に公表されたシノドス作業文書「討議要綱」は、「青年たちが『教会に望んでいるのは、教えを説くよりも、むしろ福音の光に照らして人生の難局を共に分かち合ってくれる姿勢』だと述べている。作業文書はバチカンで3月19日から25日まで開かれたシノドス前の青年会議による文書を引用して、若いカトリック信者たちが『望んでいるのは、信頼できる教会です。このことを受けて、私たちが特に教会の聖職者たちに対してお願いしたいのは、透明性があり、居心地がよく、誠実で、魅力的で、話しやすく、近づきやすく、喜びにあふれる、対話型の共同体なのです』と強調している」(カトリック新聞 2018年7月1日 第4440号『青年が信頼する教会に バチカンがシノドス作業文書を公表』)。

皆さん、青年たちに寄り添い、彼らの声に耳を傾けることは、教会にとって、私たちの片瀬教会共同体にとって「任意のもの」ではなく、洗礼の秘跡によって私たち一人ひとりに与えられた「使命」に欠かせない部分であり、青年たちにとっては「権利」であるのです。洗礼の秘跡によって私たち一人ひとりに与えられた「使命」をより一層忠実に果たすために、昨年に各教区に配布された「第15回シノドス準備文書の質問票」の中で、とくに次のような質問で示された「司牧課題」と共に取り組み続ける必要があります。「今日若者が・・・教会共同体で役割を担って活動するには、どんな参加の仕方や可能性がありますか」。「教会に来ない若者(教会から離れた青年、まだ洗礼を受けていない青年)と、どのようにしてつながりを持つことができますか」。