18.教会(八)聖書中心としての教会

教会(八)聖書中心としての教会

第二バチカン公会議がもたらした大きな変化は、カトリック信者の手に聖書を返すことでした。宗教革命(1517年)の時ルターが訴えたのは、信者が聖書を読むときは聖霊に導かれているので、仲介者としての教会はいらないということでした。しかしカトリックの教えは、聖書は教会の伝統的な教えの流れの中に、そして全世界の司教はローマ司教(教皇)を中心として読むべきものだと思っています。それで信者が勝手に聖書を読んで解釈しないように、教会で神父の説明と共に読むべきことを決めたのです。
そして聖書から主な信じるべきこと、守るべきことを取り出して公教要理という本を作りました。この本は問答の形で信者を教育する大事な道具になったのです。
残念ながら一時的な対策であったはずなのに、ずっと480年位続きました。第二バチカン公会議(1962~65年)をもって、幸いなことにもう一度信者は個人的に聖書を読むように強く勧められたのです。ただ聖書を正しく理解できるように、ある程度の予備知識と教会の指導のもとに読むことが好ましいものだと思います。