イエス伝  若松英輔  中央公論新書

私のイエスは、「教会」には留まらない。むしろ、そこに行くことをためらう人のそばに寄り添っている。聖書には、書かれた言葉の奥にある不可視のコトバが無数に潜んでいる。そしてイエスの生涯には、立場の差異を超え、作り手の衝動を著しく刺激する何かがある――
内村鑑三、『コーラン』、遠藤周作、シュヴァイツァー、リルケ、ユング、柳宗悦、井筒俊彦、ロダン、白川静……先人たちのコトバを手がかりに聖書を読み、今も私たちの傍らに生きるイエスに出会う。